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SESは誰でも受かる?噂の真相やブラック企業を避ける方法を解説
この記事の内容
SESは、未経験エンジニアを積極的に採用している企業がたくさんあります。そんな背景から「誰でも受かるの?」「ブラック企業なのでは?」と疑問を抱く方も多いでしょう。
結論からお伝えすると、SES企業は誰でも受かるわけではありません。優良企業ほど社員に長く働いてほしいと考えるため、最低限の適性は確認しています。
とはいえ、誰でも受かるようなSES企業が存在するのも事実です。そのような企業はブラックな可能性が高いため、入社は避けるべきでしょう。
本記事では、SESが誰でも受かると言われる理由・ブラック企業を避けるためのポイント・優良企業に受かるコツを解説します。
IT未経験からSESで働く魅力もお伝えしますので、転職や就職を検討されている方はぜひ参考にしてください。
SESは誰でも受かるわけではない
冒頭でもお伝えした通り、SESは誰でも受かるわけではありません。
SESはクライアント企業に常駐しながら働きます。よって、クライアントに迷惑をかけないために最低限のマナーやコミュニケーションは必要です。また入社後すぐに離職されても困ることから、適性や意欲も重要な判断材料としています。
技術面は未経験でも問題はありません。しかし「未経験者募集=必ず採用される」というわけではないので、選考対策はしっかり行いましょう。
SESは誰でも受かると言われる5つの背景
SESは誰でも受かるわけではありません。しかし未経験でも受かりやすいのは事実です。
では、なぜ未経験でも受かりやすいのでしょうか。主な背景は以下の5つです。
- IT業界の慢性的な人手不足
- エンジニア志望者から人気がない
- スキルを求められない下流工程の業務が多い
- 転職や退職による人の入れ替えが激しい
- 選考フローが少ない
順番に詳しく解説します。
背景1.IT業界の慢性的な人手不足
未経験募集をするSES企業が多いのは、IT業界全体の人手不足が大きく関わっています。
経済産業省が発表した「IT人材需給に関する調査」によると、2030年までに約79万人のIT人材が不足すると予測されています。
IT人材が不足しているのは、少子高齢化による労働人口の減少もあります。しかし、大きな理由としては「DX(デジタルトランスフォーメーション)」を推進する企業の増加が挙げられます。
IPA独立行政法人情報処理推進機構の「DX動向2024」によると、DX(デジタルトランスフォーメーション)に取り組んでいる日本企業の割合は、2021年に55.8%であったのに対して、2023年には73.7%と大きく増加しています。
また同調査では、2023年時点で「DX(デジタルトランスフォーメーション)を推進する人材不足」を感じている企業の割合は85.7%とも報告されています。
今後、IT業界はますます成長し続けるでしょう。とはいえ、その成長を支える人材が不足しています。よって、未経験採用を積極的に行うSES企業が増えているのです。
背景2.エンジニア志望者から人気がない
IT業界は慢性的な人手不足に陥っており、エンジニアを募集する企業は増加しています。
エンジニアには、SIer・社内SE・自社開発企業などの職種も存在しますが、その中でもSESは特に受かりやすい傾向にあります。理由はさまざま考えられますが、大きなものとしては「客先常駐の働き方」が挙げられます。
SESは、案件ごとに常駐する企業が変わります。人間関係や使用するツールに慣れてきても、契約期間の終了後はリセットされ、次の企業に適応しなければいけません。
近年はリモート案件も増加しているとはいえ「SES=労働環境が不安定」という認識がまだまだ強いです。そのため、エンジニア職種の中でも、SESの選考倍率は低くなる傾向があります。
背景3.スキルを求められない下流工程の業務が多い
SESが未経験者を積極的に採用できるのは、エンジニアのスキルや知識が不足していても働ける「下流工程」の業務が多いからです。
具体的には、テスト・品質管理・ヘルプデスクなどが挙げられます。こういった下流工程の業務はスキルや知識がなくてもこなせるため、最低限のマナーや意欲さえ持ち合わせていれば採用されやすい傾向にあります。
ただし、下流工程ばかりをこなしていてもスキルは身につきません。年収アップ・キャリアアップを目指すのなら、上流工程の案件も扱うSES企業を選びましょう。
背景4.転職や退職による人の入れ替えが激しい
SESは、転職者や退職者が多い職種でもあります。
働いているうちに「客先常駐が合わない」と感じたり、経験を積んだことで「キャリアアップ転職」を実現したりするのが主な理由です。
どの企業でも転職者や退職者がいれば、その代わりとなる人員補充をする必要があります。
もちろん、すべてのSES企業にいえることではありませんが、転職者や退職者の多さも「誰でも受かる」とされる所以です。
背景5.選考フローが少ない
SESは「未経験でもできる仕事が多い」「他のエンジニア職種よりも人気がない」という理由から、選考フローが少ない傾向にあります。
最低限の適性検査やモチベーションの確認はあるものの、学歴やスキルに関してはあまり重要視していない企業が多いです。
もちろんすべてのSES企業に当てはまることではありませんが、SIerや社内SEなどと比較すれば選考のハードルは低いといえます。
誰でも受かるSES企業には要注意!ブラック企業の特徴7選
SESは未経験者への間口が広いのは事実です。しかし、応募するだけで受かるような企業は「ブラック企業」の可能性もあります。
そこでここからは、SESにおけるブラック企業の特徴を紹介します。以下7つに当てはまる企業は避けるようにしましょう。
- 教育や研修制度が整っていない
- コールセンターや家電量販店に配属される
- 1人で客先常駐をさせる
- 下請けすぎる案件しか受注できていない
- 評価基準が明記されていない
- 未経験者を大量募集している
- 社員が定着していない
順番に解説します。
ブラック企業の特徴1.教育や研修制度が整っていない
未経験を採用しておきながら、教育や研修制度を整えていない企業には注意しましょう。なぜなら、下流工程の案件から抜け出せない可能性が高いからです。
未経験で入社すると、スキルを必要としないテストやヘルプデスクなどの案件をこなすことになります。下流工程ばかりをこなしてもエンジニアとしてのスキルはあまり身につかないため、上流工程の案件へ参画するのは難しいでしょう。
スキルアップができないと、思うように年収も上がっていきません。その結果、多くの社員は転職の意向を固めることになるはずです。そういった事情を考慮すると、教育や研修制度を整えていない企業がエンジニアを大切にしているとはいえません。
優良企業であれば、社内研修を行ったり、先輩の案件に同行させたりしてスキルアップを促してくれます。未経験からSESを目指すなら、教育や研修制度をチェックしましょう。
なお、教育や研修制度があっても「講師がいない」「期間が短すぎる」など、粗悪なケースもありますので注意してください。
ブラック企業の特徴2.コールセンターや家電量販店に配属される
SES企業の中には、研修という名目でコールセンターや家電量販店に配属させるところもあります。
当たり前ですが、そのようなエンジニアと関係のない仕事をしても、スキルアップは期待できません。研修期間を終えても「紹介できる案件がない」と言われ、再び無関係の職場に配属される可能性が高いでしょう。
このように、未経験採用をする背景には「そもそもエンジニアの仕事を担当させない」という詐欺のようなケースもありますのでご注意ください。
ブラック企業の特徴3.1人で客先常駐をさせる
SESエンジニアが客先常駐をする際は、複数人で出向くのが一般的となっています。というのも、1人で客先常駐をすると「偽装請負」の法律違反が起きやすいからです。
偽装請負とは、SES契約(準委任契約)なのにもかかわらず、派遣契約のように扱われることを指します。
参考:厚生労働省「あなたの使用者はだれですか?偽装請負ってナニ?」
SES契約(準委任契約)では、「クライアント企業がSESに直接指示を出すのはNG」と定められています。しかし、1人で客先常駐をしていると、クライアントもエンジニアも意図せず直接的なやり取りをしてしまうかもしれません。
このような誤った法律違反を防ぐために、健全なSES企業は複数人で客先常駐をさせます。また、エンジニアのことを考えているのであれば、孤独感に襲われないようにしたり、気軽に相談できる人をそばに置いたりするのが一般的でしょう。
よって、1人客先常駐をさせる企業はブラックである可能性が高いです。
ブラック企業の特徴4.下請けすぎる案件しか受注できていない
SESは下請け案件が多いことから、エンジニア未経験でも採用されやすい傾向にあります。
未経験からエンジニアを目指す方にとって魅力的に感じますが、4次請けや5次請け以下の下請けすぎる案件しか受注できていない企業は避けるべきでしょう。
4次請けや5次請けといった商流の深い案件は、その間に入っている企業から多くの中間マージンを抜かれています。つまり、自社の利益がほとんどありません。
入社しても年収アップ・スキルアップが期待できないため、在籍中はずっと低い条件で捨て駒のように使われる可能性が高いでしょう。商流の深い案件は納期も厳しいため、労働環境も劣悪なものが予想されます。
よって、SES企業に入社するなら、少なくとも3次請け以上を狙うのがおすすめです。
ブラック企業の特徴5.評価基準が明記されていない
SESの問題点としてあるのが「評価制度が曖昧になりやすい」という点です。
客先常駐の働き方は、現場に上司がいません。そのため、エンジニアがどれだけ頑張っても正当な評価を受けるのが難しいです。
実際の働きとその評価に乖離があれば、モチベーション維持もできないでしょう。その結果、エンジニアの離職率が高まってしまいます。
そのような背景から、エンジニアを大切にする優良企業はあらかじめ評価基準を明確にしていることが多いです。よって、評価基準が曖昧な企業は避けるのが無難でしょう。
ブラック企業の特徴6.未経験者を大量募集している
SESは、未経験募集をする企業がたくさんあります。しかし、あまりにも大量の未経験者を募集している企業には注意しましょう。
次のような理由が考えられるからです。
- 社員がすぐに辞めることを想定してあらかじめ大量採用している
- 低単価案件しか受注できないのでエンジニアが大量にいないと利益が上がらない
このような背景で大量募集している場合、劣悪な環境で働くことになるでしょう。
優良企業が事業拡大のために大量採用するケースもありますが、ブラック企業を判別するひとつのファクターにはなります。
企業のWebサイトやSNSをチェックしたり、IT業界に詳しい転職サービスの担当者に聞いてみたりしながら、真相を確かめてみてください。
ブラック企業の特徴7.社員が定着していない
あらためて言及することではありませんが、社員が定着していない企業はブラックな可能性を疑いましょう。
社員が定着しない企業には、それ相応の理由があるはずです。例えば、次のような企業はすぐに辞める社員が多い傾向にあります。
- 下請け案件ばかりでスキルアップできない
- 評価制度が曖昧で努力しても年収が上がらない
- 次の案件がなかなか決まらない、給料もカットされる
社員が定着しているかどうかは「離職率」や「平均年齢」で把握できます。入社3年以内の離職率が高かったり、平均年齢が若すぎたりする企業は避けましょう。
エンジニア未経験ならSESがおすすめ!働く5つのメリット
「SESは人気がない」「ブラック企業も一定数存在する」と聞いてモチベーションが下がった方もいるかもしれません。
しかし、SESで働くことには良いこともたくさんあります。特にエンジニア未経験ならSES以上の選択肢はないといっても過言ではありません。
ここからは、そんなSESで働くメリット5つを確認していきましょう。
- スキル不足でも採用されやすい
- 成果物に対する責任を問われにくい
- 長時間残業が発生しにくい
- さまざまな現場で経験を積める
- エンジニアの人脈を広げられる
SESで働くメリット1.スキル不足でも採用されやすい
ここまでお伝えしている通り、SESはスキル不足でもエンジニアとして採用されやすいのが魅力です。
SIer・社内SE・自社開発企業に憧れる方は多いかもしれませんが、いずれも高度なスキルや知識がなければできない業務ばかりです。よって未経験で応募すると、書類選考だけで不採用通知が届く可能性が高いでしょう。
SESでも教育や研修制度を整えている企業に入れば、エンジニアとしてスキルアップしていくことが可能です。優良なSES企業は「自社で育てること」を前提にしているため、未経験採用を積極的に行っています。
SES企業によっては、自社開発や受託開発の事業を展開しているところもあります。未経験者は、まずSESでエンジニアとしての経験を積むといいでしょう。
SESで働くメリット2.成果物に対する責任を問われにくい
未経験エンジニアにSESをおすすめする理由に「成果物に対する責任感を問われにくい」という点があります。
一般的なエンジニアは企業と請負契約を結びます。この請負契約は、成果物に対して責任を負う必要があるため、納期が遅れたり、品質に問題があったりすると訴えられる可能性があります。未経験エンジニアには精神的負担が大きいでしょう。
参考:民法第632条
しかし、SESが企業と結ぶのは「準委任契約」です。準委任契約は、成果物ではなく労働力・技術力を提供するだけの契約となります。よって、納期や品質に対して責任を負う必要はありません。
参考:民法第648条
つまり、SESエンジニアは他のエンジニア職種よりも気楽に働けます。
もちろん、無責任な仕事ぶりはよくありませんが、未経験でも必要以上に負担を強いられないのは働きやすさにおいて重要な要素でしょう。
SESで働くメリット3.長時間残業が発生しにくい
SESの準委任契約は、成果物ではなく労働力・技術力を提供する契約になります。そのため、労働時間は契約時にきちんと決められていることが多いです。
また、準委任契約には「客先がSESエンジニアに直接指示してはいけない」という内容も含まれています。よって、納期前にトラブルが起こったとしても、長時間残業を指示されることがありません。
もちろん、まったく残業が発生しないわけではないですが、他のエンジニアよりも勤務時間を把握しやすいのは間違いのない魅力です。
エンジニア志望者の中には、ゲームやオタ活などの趣味を楽しみたい方もたくさんいるでしょう。そういったプライベート時間も大切したい方には、SESの働き方が合っているかもしれません。
SESで働くメリット4.さまざまな現場で経験を積める
客先常駐の働き方について「労働環境が不安定」というマイナス意見があります。たしかに安定を求める方にとっては辛いかもしれません。
しかし、裏を返せば「さまざまな現場で経験を積める」というプラスの面もあります。仕事の進め方やツールは各現場で異なるため、SESとして長く働くほど「対応できる業務の幅」が広がっていくでしょう。
同じことを突き詰める魅力もありますが、幅を広げられるのはSESの魅力です。特に現時点でやりたいことが明確でないなら、SESで経験を積んでいるうちに向いている業務が見つかる可能性もあります。
自分の可能性を広げていきたい方や、飽き性な方にとってSESはぴったりな働き方です。
SESで働くメリット5.エンジニアの人脈を広げられる
客先常駐の不満として「案件ごとに人間関係を構築し直さなければならない」がよく言われています。
しかし、人間関係が都度変わることについても「人脈を広げるチャンス」と捉えることが可能です。
常駐先の担当者と関係を深めておけば、転職や独立を考えた際に良い話をもらえるかもしれません。実際、SESエンジニアが常駐先から引き抜かれるのはよくある話です。
また、プロジェクトメンバーと交流を図ることで、気の合う友人が見つかる可能性もあります。コミュニケーションに苦手意識がある方も多いかもしれませんが、エンジニアになる方は同じような性格をしている傾向が強いです。
業界内の人脈を広げられるのは、客先を転々とするSESにしかない魅力といえます。捉え方を変えるだけで楽しく働けるでしょう。
SESに受かりやすい人の特徴
SESは、未経験でも受かりやすい職種です。
誰でも受かるわけではありませんが、以下2つのどちらかにでも当てはまるなら問題なく採用されるでしょう。
- 30代までのエンジニア経験者
- 20代でコミュニケーション能力が高い人
それぞれ解説します。
30代までのエンジニア経験者
SESが誰でも受かると言われている背景には、IT業界の慢性的な人手不足があるとお伝えしました。
そのため、30代までのエンジニア経験者はどの企業でも重宝されるでしょう。特にSESは、SIerや社内SE、自社開発企業と比べて経験者から不人気です。経験者というだけで優良企業からも大きなアドバンテージを得られます。
ただし、経験者でも40代以降だと受からない可能性があります。「自分より年配の新人は扱いにくい」「前職の社風や業務が定着していて育てにくい」と考える企業もあるからです。
よって、今後のキャリアアップ転職も視野に入れると、早めに行動しておいた方がいいかもしれません。
20代でコミュニケーション能力が高い人
エンジニア未経験でも、20代でコミュニケーション能力が高い人は採用されやすいです。
SESは、スキルや知識が不足していても働ける案件が豊富にあります。また、優良企業なら教育や研修制度が整っているため、技術面で落とされることはあまりないでしょう。
そのため、最低限のコミュニケーション能力を備える20代であれば、多くのSES企業から重宝されます。
コミュニケーション能力と言うと「その場を盛り上げる力」をイメージしがちですが、そこまで大層なことではありません。
- 相手の話をよく聞く
- しっかり挨拶をする
- 報告・連絡・相談ができる
このような、社会人として当たり前のことができるだけで、ほとんどのSES企業は採用してくれます。面接でしっかり受け答えができれば問題ないでしょう。
優良SES企業に受かる確率を高める5つのコツ
SESは未経験でも受かりやすいとはいえ、優良企業は選考倍率も高くなります。何も準備をしないままでいると受からないかもしれません。
そこで、優良SES企業に受かる確率を高める5つのコツを紹介します。
- 優良企業の特徴を把握する
- 企業の口コミや評判を確認する
- 事前学習や資格取得をする
- 志望企業に合った選考対策をする
- IT業界に詳しいプロの意見を取り入れる
順番に見ていきましょう。
コツ1.優良企業の特徴を把握する
選考対策をする前に、まずは優良企業であるかどうかを把握する必要があります。
どの企業も自社を魅力的に見せる工夫をしているため、しっかり見分けないと「入社したら実はブラック企業だった……」と後悔してしまうかもしれません。
優良SES企業を確実に見分けるためにも、以下のポイントをチェックしましょう。
- 30代・40代の社員が多数在籍している
- 教育や研修制度が整っている
- 評価基準が明確になっている
- 1次請け・2次請け案件を保有している
- SES以外の事業も展開している
このような特徴がある場合は、優良SES企業である可能性が高いです。以下の記事で詳細を解説していますので、ぜひあわせてご覧ください。
コツ2.企業の口コミや評判を確認する
企業の口コミや評判も忘れずに確認しましょう。
SNSや口コミサイトには、その企業で実際に働く社員によるリアルな内部事情が投稿されており、研修内容や企業全体の雰囲気をチェックするのに役立ちます。
とはいえ、SNSや口コミサイトは「社員が愚痴を吐き出す場」として利用される傾向が強いです。また競合他社による虚偽投稿や、自社によるサクラ投稿がされている可能性もあるため、あくまでも参考程度に活用してください。
コツ3.事前学習や資格取得をする
事前にスキル学習や資格取得をしていると、企業に勤勉さをアピールできるため採用率が高まります。
例えば「Progate」や「ドットインストール」を活用すれば、プログラミングの基礎を学ぶことができます。資格取得では「基本情報技術者」や「ITパスポート」などが初心者向けのためおすすめです。
優良SES企業では教育や研修制度を整えているため、完全未経験でも採用される可能性は十分にあります。
しかし、自主学習に取り組んでいるかどうかの差で、他の求職者と優劣がつくケースもあるでしょう。時間のある方は取り組んでおいて損はありません。
コツ4.志望企業に合った選考対策をする
SESは、未経験でも受かりやすいとはいえ、最低限の適性や意欲は求められます。
そのため、志望企業に合わせた選考対策はしっかり行いましょう。以下の5つは必ず対策しておきたい項目です。
- 自己分析
- 志望動機
- 企業研究
- 自己PR(スキルや経験)
- 面接対策
初めての場合は難しく考えてしまうかもしれませんが、SES企業が見ているのは「意欲」の部分が大きいです。エンジニアとして働く意欲をアピールできれば問題ないでしょう。
コツ5.IT業界に詳しいプロの意見を取り入れる
確実に優良企業に入りたいのなら、IT業界に特化した転職支援サービスを活用するのがおすすめです。
SES企業は世の中にたくさんあるため、自分1人で理想の企業を探すのは手間がかかるでしょう。また、ブラック企業の巧みな誘惑に引っかかってしまうリスクもあります。
口コミによる調査も、真偽が不確かなことを考慮すると参考程度にしかなりません。
しかし、IT業界に特化した転職支援サービスを利用すれば、以下のようなサポートを完全無料で受けられます。
- 豊富な知見から自分に合った求人を紹介してくれる
- 企業の内部事情やリアルな仕事内容を教えてくれる
- 企業に合わせた書類作成や面接対策を手伝ってくれる
- 面接スケジュールや条件面の交渉を代行してくれる
効率的に優良SES企業への転職活動をするためにも、ぜひプロの意見を取り入れてみてください。
なお、弊社のサービス「オタクの転職」でも未経験から経験者までのIT転職サポートを行っています。今なら「最大30万円の入社祝い金のプレゼント」の特典もありますので、転職でお悩みならぜひこの機会にご活用ください。
まとめ:SESは誰でも受かるわけではない!ただ未経験でも採用されやすい
SESは「IT業界全体の人手不足」「客先常駐の不人気さ」「教育制度による育成前提」によって、未経験でも受かりやすい職種となっています。
未経験からエンジニアを目指すのであれば、SESからキャリアを始めるといいでしょう。
ただし、エンジニアはチームで働く適正を求められるため、最低限のコミュニケーション力や意欲などの適性はチェックされています。そのため、誰でも受かるわけではありません。
また、SES企業の中にはブラック企業も一定数存在します。エンジニアとして明るいキャリアを踏み出すためにも、企業選びにはしっかり時間を割きましょう。